文章力があれば、プログラミング能力が高いとは限らない。 しかし優れたプログラマーは文章力が高いと感じることが多い。
プログラミングも文章も、いずれも論理的な単位でテキストを書き、 それを明確でわかりやすい構造に整理していくというプロセスが共通しているためだ。
僕は、プログラムにおいて読みやすさというのはかなり重要だと思っていて、 大きなプログラムではすぐに複雑さが爆発して手に負えなくなるので、 コードの分かりやすさを維持するのは、作業効率を高めるために、最も重視すべきポイントだと思う。
「良いコードとは何か」という話になると、綺麗なアーキテクチャであるとか、 変更しやすいとか、テストがあるとか、みんないろんな考えがあると思うけど、 僕の場合は「読みやすさ」を指標として一番重視している。 なので読みやすいコードが書かれている、この人は素晴らしいコードを書く人だと感じる。
ただし、読者のレベルに応じた読みやすさも考慮する必要がある。 大学生向けの本と小学生向けの本は全然文章の書き方が異なるように、ソースコードも誰が読むのかを意識する必要がある。 ソースコードは基本的にプロが読むものなので、細かすぎるコメントや冗長な説明は不要だ。 しかし僕はどちらかというと、初心者でも読めるような、シンプルで読みやすいコードの方が好みだ。
僕に関して言えば、文章もコーディングもまだまだ精進が必要だ。 プログラムでは、シンプルでわかりやすいコードを目指し、 また、文章においても、読み手に負担をかけない、わかりやすい伝わる表現力を磨いていきたい。