盆栽としての個人サイト運営

2024年10月28日
盆栽としての個人サイト運営

盆栽的個人サイト運営

最近、この個人サイトを毎日少しずつ整えていってるのだけど、これは、盆栽の手入れのようだなと思う。 枝を切り、形を整えるように、日々少しずつ改良を加えて、「できてきたな」と小さな達成感を味わえるのが楽しい。

個人サイトを持つメリット

最近では、noteやTwitterなど、簡単に発信できるプラットフォームが数多く存在している。 そのため、必ずしも自分でウェブサイトを作る必要はない。 一方で、個人サイトを持つことにもメリットがある。

まず、自分でサイトの発信内容やデザインを完全にコントロールできるということが挙げられる。 元々、noteで記事を更新していたのだけど、noteだと画面の折り返しの横幅が狭すぎて、 プログラミング関係の記事ではコードが読みにくい問題があった。 技術系の記事ならZennやQiitaなどでも投稿できるけど、自分は技術以外の記事も書きたい。 個人サイトであれば、こういう内容を自由に書いても問題ないし、デザインも好きに調整できる。

さらに、自分の個人サイトを持つことで、 その人自身の個性や「らしさ」が感じられる部分があるように思う。 筆跡から人柄が見えるように、ウェブサイトの雰囲気からもその人の個性がにじみ出る。 そういったところが面白いと思う。

個人サイトはnoteとかのブログサービスに比べて全然読まれなさそうと思ってたけど、意外と検索経由で人が来ている。 そもそもnoteのビュー数はPVでない問題 (サムネのインプレッションも含む) があるので、実際にどれだけ読まれてるのか不明なのだけど、 比較すると、独自ドメインの個人サイトは、書いた分だけ素直に全体のアクセス数が伸びている気がする。

どうやって個人サイトを作るか

個人サイトを作るにはいくつかの選択肢がある。 まず、WordPressWixSTUDIO などの、ノーコードのサイト制作ツールを使う方法がある。 これらは手軽で多くの人にとって便利な選択肢だと思う。

だけど、盆栽的個人サイト運営の観点からは、 自分でWEBサイトを手作りすることも選択肢の一つとして提示したい。 HTMLとCSSで完全に自分でWebサイトを作ることもできるけれど、 ある程度ショートカットしたい人には、静的サイトジェネレーターを使う方法が良いかもしれない。

静的サイトジェネレータ

静的サイトジェネレイターは、コンテンツを静的なHTMLファイルとして生成するツールで、 有名なものには、AstroHugoJekyllなどがある。 ちなみに、このサイトは、Next.jsの静的サイトジェネレート機能を使って作成している。

デザインのテンプレートを使えば、最初からそれなりのデザインのサイトを作れるし、 カスタマイズしたい場合は、ソースコードレベルで自由にカスタマイズできる。 このサイトも最初はテンプレート+αのものを使っていたけれど、 途中からテンプレートを使わず、自分で作ったものに変更した。

静的サイトは、コストパフォーマンスも優れる。 私の場合、Next.jsとCloudflare Pagesを使ってこのサイトを運営していて、 ドメイン代(約1000円/年)を除けばコストはゼロだ。 Cloudflare Pages, Firebase Hosting, Github Pagesなどに置けば、運営コストはほとんどかからないと思う。

WordPressではPHP用のレンタルサーバーやVMインスタンスが必要になると思うし、 WixやSTUDIOは独自ドメインを使うために有料プランに切り替える必要がある。

静的サイトは単なるHTMLファイルをホスティングしているため、セキュリティリスクが少なく、表示速度も非常に速い。

もちろん、デメリットもあり、まず各種ツールの基礎知識が必要なため敷居が高い。 また、WordPressなどでプラグインで一発な機能も、 いちいち開発が必要かもしれず、多機能なサイトを構築しようとする場合は、 プログラミングスキルがないとどうにもならなかったり、時間的に作ってられないこともあるかもしれない。

ただ、そういう作る過程を「盆栽」として楽しみたい人には、おすすめと言える。