前回の記事
ここからはここ数年のフリーランスの経験の話を書いていく。
前回書いたように、フリーランスとして働こうと決意したものの、 退職時点ではまだ具体的な案件が決まっていなかった。 なので、本当にやっていけるかどうか確かではなかったのだけど、 プログラミングに関してはそこそこ自信があったので、 「なんとかなるだろう」と深く考えずに退職を決めてしまった。
その後、 カンファレンスで知り合った方や、昔の同僚から仕事を紹介してもらい、 無事にフリーランスとしての仕事をスタートすることができた。
これまでやってきた仕事は、ほとんど知人経由か、仕事で知り合った人経由なので、 フリーランスとして活動するためには、どこかの会社で仕事のつながりを作っておくのは、結構重要だと思う。
あと、フリーランスに限ったことではないけど、 ブログなどにこれまでの履歴などをまとめておくと、 PVは少なくても、仕事で関わる人には読んでもらえることがある。 自己紹介する前に、すでに相手がこちらのことをよく知っているということもあるので、 書いておくのは損はないと思う。
フリーランスとして関わった案件は想定以上に多岐にわたっていて、 なんでもやります的なスタンスだったので、色々な案件に関わることができた。
具体例を挙げると、
- React Nativeでのモバイルアプリ開発
- Flutterのモバイルアプリ開発
- Railsバックエンドの開発
- PythonでのAPI開発
- GoでのバックエンドAPI開発
- Next.jsでのWebサイト開発
- TerraformでのAWSインフラ構築
- 機械学習・AI関連の機能開発
などがあった。
最初の方は調査とアドバイスがメインの技術支援の仕事もしたけれど、 やっぱ自分でコードを書く仕事の方が面白いので、最近はやっていない。
フリーランスの仕事は会社員の業務と違って、ほとんどプログラミングが仕事になることが多く、 それが自分には合っているなと感じている。 会社員のときに比べて、プログラミングしている時間が増えたと思う。
フリーランス業は思った以上に順調で、むしろ個人プロジェクトが後回しになってしまっていた。
元々は週3日を業務、残りの週4日を自分の開発と考えていたのだけど、 ひどい時は週6~7日仕事が入り、自分のプロジェクトに時間を割く余裕がなくなってしまっていた。 これが、この2年間で最も大きな反省点だった。
個人プロジェクトを進めるために稼働を減らしても、 面白そうな案件の話が舞い込んできて、気づけばまた忙しくなってしまう。そんな状況を繰り返していた。
こうなってしまう理由は、 まず、自分一人でプロダクトを作る場合、自分の意思で開発を進めるしかないが、 他の人からお願いされた場合は、そちらを優先してしまうことが多い。 僕の場合は、他人からのお願いを断るのが苦手なようだった。
また、フリーランスエンジニアとして仕事すると着実に収入が得られるのだけど、 一方個人プロダクトの方は、収益が発生するかどうかもわからないし、発生するとしても未来の話なので、 現実的に収入が得られる仕事を優先してしまいがちだったかもしれない。
個人プロジェクトは、途中で頓挫したり、あんまり良いアイデアが思いつかなかったのだけれど、 最近は、ロボットの制作を目標としている。
学生時代編で書いた通り、僕は元々プログラミングだけでなく、ハードウェアも含めたものづくりがしたいと思っていた。 最近ではプログラミングは結構できるようになったので、ハードウェアの方にも挑戦してみたいと思うようになった。 プログラミングの強みを活かせるような、プログラミングとハードウェアを組み合わせたものづくりがしたいと思っている。
あと、作っている過程そのものを発信できると良いなと思って、しろくまMAKEという活動名で活動している。 以下のサイトではしろくま日記という4コマ漫画も公開している。
また、制作過程などは「しろくまMAKE」というYouTubeチャンネルで動画を公開している。
最近は、去年から関わっているミーアが盛り上がってきているので、 個人プロジェクトの方は少し後回しにしつつ、そちらに注力している。 ひと段落ついたら、再び個人プロジェクトに取り組もうと思っている。